駿河半紙の歴史と手漉き和紙技術の習得を目指して
Header

雁皮を使った紙すき

5月 31st, 2013 | Posted by admin in 報告 - (0 Comments)

駿河半紙技術研究会の実技研修では、通常、紙料は三椏(みつまた)で行われてきましたが、3月16日に行われた研修会では雁皮(がんぴ)が使用されました。
手漉きでは雁皮の方が難しいと聞かされていたのですが、今回の雁皮を手漉きした感じは、三椏のそれとあまり違いは感じられませんでした。多少、雁皮の方が、水抜けが遅いかなと思われる程度でした。
数日後、天日干しされた紙が届きました。
触った感触は、三椏の紙より少し柔らかいというか、しなやかな気がしました。
表面は三椏より滑らかな感じです。でも、強度的には雁皮の方が上のようです。
実際に筆を落とした時のファーストインプレッションは『軽い!』でした。
滲みも少なく、文字の輪郭もシャープなので、かな書などの連綿となる文字を書くのに向いていると思いました。反面、文字が平面的(のっぺり)に見えるので、墨の濃淡や字の大きさに変化をつけて、立体的に見せる必要がありそうです。『キレ』のあるかな書が書ければ、とてもいい紙だと思いました。

駿河半紙技術研究会 会員 尾崎 政志

雁皮を使った紙すき

5月 31st, 2013 | Posted by admin in 報告 - (0 Comments)

今回の実技研修は、雁皮を使った原料での紙漉きでした。漉き舟に入っている原料を見ても、いつもの原料(三椏と楮)との違いはよくわからなかったのですが、漉き始めると何となくいつもと勝手が違い、上手く漉けなくて、原料の違いを実感しました。
事前に、いつもより厚めに漉くとよいことや、原料が絡みやすくするために縦だけでなく横にも少し揺らした方がよいことなどの助言をいただいてやってみたのですが、枠の中の紙料がなかなか厚くならないのです。雑すぎるのかなと思って、いつもより丁寧に、回数も多く汲んだつもりですが、厚くならない…。更に紙床づけが難しく、上手く簀から離れないのです。初めて漉いた時のように、紙が崩れてしまうこともありました。雁皮を使ったのは初めてですから、1から出直し…ということだと思います。
でも、できた紙は美しく、表面はさらさら(私の勝手なイメージですが、和紙の表面は少しざらざらしているものだと思っていましたので、そのさらさら感にちょっと驚きました。)で、触るとパリパリっとした音がします。この薄さと手触りのよさが、紙の王様と言われる所以なのでしょう。まだこの紙を使ってはいないので、書き味までは分からないのですが、見ているだけ、触れているだけで満足してしまいます。
一言で和紙と言っても、原料によって細かい製作工程はもちろん、作るときの心配りからできた製品までこんなにも違いがあるということを実感した今回の研修でした。そして和紙の魅力を改めて感じています。

駿河半紙技術研究会 会員 四条 里美

平成25年度 第1回目 実技研修会の ご案内

5月 17th, 2013 | Posted by admin in お知らせ - (平成25年度 第1回目 実技研修会の ご案内 はコメントを受け付けていません)
  • 会期 平成25年6月1日(土)  9:00~15:00
  • 会場 柚野手漉き和紙工房
  • 会費 6000円(紙貼代含む)
  • 内容 基本動作の確認等。
  • 原料 みつまた。
  • 持ち物 髪の毛が落ちない工夫 昼飯 タオル 飲み物 等。
  • 申し込み 内藤会長(電話 0544-66-0738)まで。

平成25年度 総会および懇親会のご案内

5月 17th, 2013 | Posted by admin in お知らせ - (平成25年度 総会および懇親会のご案内 はコメントを受け付けていません)

駿河半紙技術研究会 主催 平成25年度 総会および懇親会のご案内

  • 会期 5月18日(土) 11:00~13:00
  • 会場 志ほ川 バイパス店 0544-24-0100
    富士宮市 城北町667
  • 会費 1500円~2000円
  • 内容 平成24年度 事業報告 収支決算 ご審議
    平成25年度 事業計画 収支予算 ご審議
    役員人事 ご審議  等
  • 懇親会 美味しい 和そばを お楽しみに。
  • 申し込み 事務局 小川 様 まで。富士宮市役所 産業振興部 観光課 0544-22-1155